本名並河益義。1892(明治25)年11月3日青森県に生れる。16歳のとき初代桂小南の内弟子となり、桂小莚《こえん》を名乗る。その後翁家《おきなや》さん生、翁家馬之助を経て、1920年八代目桂文楽を襲名する。昭和期を代表する落語家となり、1966年勳四等瑞宝章を受け、1971年12月12日死去。79歳。
『富久』 幇間の久蔵は、酒でしくじった旦那の家の火事見舞にかけつけて、ようやく出入りが許された。しかし、その留守に近火で自分の家が焼けてしまい、そのまま旦那のところに居候となってしまう。ある日、八幡様の富に行き合わせた久蔵は、富くじの買ってあったのを思い出した。江戸初期からはじまった富興行は、寺社修理の費用捻出のため公認され、以来ますます盛んになった。
『鰻の幇間』 のだいこ[#「のだいこ」に傍点]の一八は、炎天のさなか、ようやく取り巻いた相手が、見覚えはあるものの住居も名前も思い出せない。花柳界の見番に籍がない幇間のことをのだいこというが、そのほろ苦い悲哀感を演じる文楽は絶品の一言につきる。
| 新潮ビデオ | 発売 | TBS VISION |
| 古典落語名作選集 | 販売 | 新潮社 |
| 富久(収録年不明) 鰻の幇間(昭和46年収録) | ||
| 口演 桂 文楽 | ||
| 収録 国立劇場 | ||
| 企画構成 矢口茂夫 | ||
| デザイン スピアヘッド |
Last modified: Fri Jun 14 16:04:02 2002